【民間ってどう?】仕事編。自衛隊と民間の仕事は、本当に違うのか?

「自衛隊の仕事と民間の仕事ってちがうの?」

よく「自衛隊の仕事と民間の仕事ってやり方とか違うの?」と聞かれることがあります。

自衛隊で仕事をしていると民間企業や外部の組織と仕事をする機会が極めて少ないので、こういった質問はよくあります。

そして私自身自衛官だったときも、同じように感じていました。(でも確認する術も方法もない…)

簡潔に答えると、

「細かいところは違うけど、根本的には同じ」

といつも答えています。

おさらい:自衛隊の基本的な仕事のやり方

自衛隊の仕事の基本的なやり方は、上位下達です。

実施する内容は、基本的には文書や規則に実施内容が記載されていて、細かい内容は手順書を見て行います。

ルーチンワーク以外であれば、隊長や小隊長、あるいは班長から直接指示を受けるものもあるでしょう。

ですが、基本的には命令や指示をする権利がある人から命令されて動く形式を取っています。

命令や指示された内容が実施できないもの、あるいは実行に移すのが困難であれば、都度上申という形で報告を行います。

防衛省という組織が、国防という目的達成のために必要だと判断したものを、現場が行なっていくイメージです。

民間:顧客の要望がベース

他方で、民間での仕事のやり方は、基本的には「顧客の要望」がベースです。

顧客が求めるもの、あるいは自社サービスで顧客から問い合わせがあるものに対して、対応をしていくことが基礎になっています。

「複数のお客様から〇〇という内容のクレームを頂いている」「サービス利用者のデータを見返したところ、△△という部分でまだ発展機会がありそう」等、基本的に顧客が求めているもの、あるいは求めているであろう部分に対して、会社としてサービスを提供していく形が基本です。

このサービス提供先が個人であっても法人であっても、同じです。

企業は顧客の要望を叶えるため、顧客の希望を実現するために必要なものを準備し、「サービス」として提供します。

「全然違う!」と思った人は思考停止してます。

これら2つの組織を見たときに、多くの自衛官は、「全然違うから、やっぱり馴染めないかもしれない…」と感じます。ですが、それは思考停止しています。

私の意見は異なります。

自衛隊も民間企業も「組織が存在する理由」のために、現場が割り当てられた業務を行う、という点でまったく同じだからです。

自衛隊は国防という目的のために、作戦遂行時に必要な車両の整備や糧食の準備を行います。

民間企業は顧客の要望を叶えるという目的のために、コールセンターで電話対応をしたり、営業日報を書きます。

いずれも現場として行なっていることは、あまり大きなことではありませんが、それぞれの組織の目的に沿って、業務が行われています。

これを理解しておくと、上司の命令や指示を待つことなく、自分から率先して動くことができるようになりますし、民間に入ってからもあまり苦労せずに、仕事を進めることができますよ!

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