【実例あり】自衛隊を辞めるかどうかを決める7つの基準

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はじめに

「自衛官としてこのまま定年まで勤めるべきかな、それとも新しい挑戦をしてみるべきかな」と迷っていませんか?
退官は人生にとって大きな決断ですよね。
この記事では、「辞める」「辞めない」を冷静に判断するための基準を7つに分けて詳しく解説します。実際に、私が自衛隊を退職するか否かを判断する際に使用した表も、参考として準備しておきました!
『実例から見たいぜ!!』という方は目次から最後の方に飛んでくださいね!
この記事ではどちらを選ぶべきかを客観的かつ総合的に判断するヒントをお届けします!


こんな人にオススメ

  • 自衛官として定年まで勤めるべきか悩んでいる30~50代の方
  • 「退官後の生活ってどうなるんだろう?」と不安な方
  • 家族との時間を増やしたいけど、転職のリスクが気になる方
  • 今の待遇や働き方にモヤモヤしているけど、辞める決断ができない方

この記事でこんなことがわかります!

  1. 「辞める」「辞めない」を判断するための7つの基準を具体的に理解できます
  2. 基準をどうやってメリットとデメリットで点数化するかがわかります
  3. 最終的に後悔しない選択をするための考え方がつかめます

「辞める」「辞めない」を判断する基準7つのポイント

「辞めるべきか、続けるべきか」を考えるときは、7つの基準をもとに冷静に分析することが重要です。それぞれの基準を具体的に見ていきましょう。


1 年収:安定収入 vs 転職の可能性

「年収」は、退官を考える上で最も分かりやすく、重要なポイントの一つですよね。
自衛官としての収入は安定しており、景気に左右されないのが大きな魅力です。
一方で、転職後の年収がどうなるかを冷静に見極める必要があります。

チェックポイント

転職後も生活していけるだけの年収がありますか?
転職後、昇給ペースはどのようになるか想定できていますか?
自衛官の年収と比較して将来的にも安心できる金額ですか?

アドバイス
転職先の具体的な年収モデルを調べることがポイントです。
転職エージェントを活用して、信頼できる情報を収集しましょう。


2 生涯賃金:長期的な収入の視点

生涯賃金とは、定年までに得られる収入の合計額です。
自衛官として働き続ける場合、収入は安定していますが、転職後は職種やスキル次第で大きく変動する可能性があります。
長期的な視点を見失わないためにここのポイントで、しっかり検討しましょう。

チェックポイント

自衛官としての生涯賃金を計算していますか?
転職後の見込み生涯賃金を把握していますか?
短期的な収入だけでなく、長期的な安定性を考えていますか?

アドバイス
退職金や昇給率も含めて計算すると、より具体的に選択肢を比較できます。
自衛官の場合、昇進で給料が変動するので、詳細には出せないでしょうが、参考程度にでも出しておくと良いですよ!


3 退職金:一時金の重要性

自衛官の退職金は高水準であり、多くの人にとって重要な老後資金の一部となります。
一方、転職後にどれだけ退職金を得られるかを確認することも大切です。

チェックポイント

自衛官の退職金の見込み額を把握しましたか?
転職先の退職金制度を確認しましたか?
退職金を活用した老後の計画はできていますか?

アドバイス
転職先での退職金制度がない場合、「代替手段として自衛隊の退職金を資産運用する」というのも一つの手です。


4 福利厚生:自衛隊のメリットを知る

普段感じることは多くないと思いますが、自衛官の福利厚生は充実しています。
特に健康保険や年金制度の安定性は公務員ならではの強みですが、転職後にそれを失うリスクがあります。

チェックポイント

自衛官の福利厚生で特に助かっている点は何ですか?
転職先の福利厚生と比較していますか?
家族が受ける影響を考慮していますか?

アドバイス
転職後の福利厚生が現在より劣る場合、許容範囲内か否かを判断しましょう。


5 残業・通勤時間:日々の生活を見直す

残業・通勤時間は生活の質に直結します。
短縮することで家族との時間が増え、ストレスも軽減されるかもしれません。一般的に認知されていませんが、自衛官の残業時間、特に幹部自衛官の残業時間は民間企業とは比較にならないほど多いです。
また慢性的な睡眠不足の方は、通勤時間が短縮することによって睡眠状況が改善する可能性があります。

チェックポイント

現在の通勤時間に満足していますか?
転職後の通勤時間はどれだけ短縮されますか?
通勤にかかるコストはどの程度変わりますか?

アドバイス
通勤時間を削減できれば、その分を家族や自己啓発の時間に充てられます。


6 転勤の有無:家族と生活の安定性

自衛官の転勤は家族に大きな影響を与えることがあります。「自衛官から民間企業に転職しようとしたきっかけになったのが転勤だった」なんて方も非常に多いです。
転職後に転勤がなくなることで、家族との関係が安定する場合がありますが、よくよく確認したら自衛官のときと大して頻度が変わらなかった、なんてことにならないようにしましょう。

チェックポイント

現在の転勤の頻度は家族にどのような影響を与えていますか?
転職先で転勤の可能性はありますか?頻度はどの程度ですか?
家族との今後の生活について話し合っていますか?

アドバイス
家族の意見を聞きながら、最適な選択を見つけるのが大切です。


7 キャリアの将来性:今後の可能性を探る

「キャリアの将来性」は、転職の決断において非常に重要な視点です。
自衛官としてのキャリアは安定感がありますが、退官後の選択肢が限られると感じている人も多いですよね。転職を機に、自分のスキルや経験をさらに活かせる道が広がるかどうかを考える必要があります。

また、転職先が成長産業に属しているかどうかも、長期的な視点で判断するための重要なポイントです。特に、業界全体が縮小している「斜陽産業」に転職してしまうと、将来の不安がさらに増してしまう可能性があります。

チェックポイント

キャリアの選択肢が広がる転職になっていますか?
自分のスキルや経験を活かせる道が広がると感じますか?
斜陽産業でないことは確認しましたか?


【サンプルあり】表形式にすると一発で解決!!

以上の内容を表にまとめてみました!最左翼には各検討ポイントが入力されています。
2列目「自衛隊」で、あなたなりの評価を◎、○、△、×で記入します。
3列目「転職先企業」で、あなたが調べた転職先企業の評価を◎、○、△、×で記入します。
4列目「有利なのは?」で、どちらが有利か、あるいは同等かを記入します。
有利であれば2点、同等であれば0点とします。
5列目「重要度」で、各カテゴリーのあなたなりの重要度を記入します。(1が普通、2が重要、3が大変重要、としています。)
6列目、「総合点数」は「有利なのは?」×「重要度」を掛けた点数となります。

自衛隊転職先企業有利なのは?重要度総合点数
年収
生涯賃金
退職金
福利厚生
残業・通勤
時間等
転勤の
有無・頻度
キャリアの
将来性

実例を入れてみました!
※残業時間が非常に多く家族との時間が過ごせない、また自衛官としてのキャリアの将来性に不安を感じている方の場合。

自衛隊転職先企業有利なのは?重要度総合点数
年収600万円
600万円
同等 0点20
生涯賃金同等 0点20
退職金×自衛隊 2点24
福利厚生自衛隊 2点12
残業・通勤
時間等
×転職先企業
2点
36
転勤の
有無・頻度
×転職先企業
2点
24
キャリアの
将来性
転職先企業
2点
36

この場合、総合点数で自衛隊が6点、転職先企業16点となります。
家族があなたの転職に不安を感じているのであれば、この表を一緒に見ながら検討するのも良いですよ!(実際、私はそうしていました。)

おわりに

「辞める」「辞めない」は、どちらを選んでも人生の大きな選択です。
この記事で紹介した7つの基準を活用し、自分にとって最適な道を冷静に判断してください。
後悔のない選択ができれば、未来への一歩がより明るいものになるはずです!

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