【決定版】自衛官を辞める基準はたったの2個。

はじめに
「自衛官を続けるべきか、それとも辞めるべきか…?」このように悩むことはありませんか? 自衛隊でのキャリアは長く、辞めることには勇気が必要です。
しかし、職場環境に疑問を感じたり、尊敬できる上司や先輩がいなくなった場合、また法令違反が発覚した場合は、転職を考えるきっかけになることが多いでしょう。
本記事では、自衛官を辞めるメリットやデメリットを整理し、自衛隊を辞めるべき基準について解説します。また、転職活動を辞める前に始めるための具体的な準備についてもお伝えします。

こんな人にオススメ

  • 自衛隊で尊敬できる上司や先輩がいなくなり、キャリアの未来に不安を抱えている自衛官
  • 職場で法令違反が気になり、辞めるかどうか迷っている30代〜50代の方
  • 転職を考えているが、具体的にどう進めるべきか不安を感じている人

この記事でこんなことがわかります!

  • 自衛官を辞めることのメリットとデメリットのバランス
  • 10個上の先輩が尊敬できない時、法令違反があった時の辞めるべきタイミング
  • 転職活動を成功させるための準備と具体的なステップ

自衛官を辞めることのメリット:新たな可能性への挑戦

まず自衛隊を辞めることについてのメリットを整理します。
自衛隊を辞めることで得られるメリットとして、「新たな職業や生活環境への挑戦」が挙げられます。

自衛隊での生活は、規律が重視され、安定した収入が確保されていますが、その一方で自己成長やキャリアの広がりを制限されると感じることもあります。
民間企業に転職することで、新しいスキルを学び、異なる業界や職種での経験を積むことができます。また、自分自身のキャリアをコントロールしやすくなり、柔軟な働き方や昇進のチャンスが広がることも大きなメリットです。
加えて、自衛隊を辞めた元自衛官たちは異口同音に、「キャリアの選択肢が広がった」と回答しています。新たな可能性に挑戦すると同時に、将来展望の広がり、というものも感じるのかもしれません。


自衛官を辞めることのデメリット:安定を失うリスク

自衛官としてのキャリアは長く、安定性が非常に高いことが特徴です。しかし、辞めることでその安定を失うリスクが伴います。

民間企業では、経済状況や業績によってはリストラの可能性もあります。また、給与や福利厚生の面で自衛隊に比べて劣ることも少なくありません。特に福利厚生の面では、公務員と同一のレベルを求めようとすると転職活動そのものが困難になることもあります。
転職先が見つからない場合や、転職後に職場が自分に合わないと感じた場合の不安も大きなデメリットとなります。転職には不確実性が伴うため、辞める決断は慎重に行う必要があります。

以上、自衛隊を辞めるメリットとデメリットを整理してきました。次に本題の「自衛隊を辞めるべき2つの基準」についてお伝えします。

何を優先すべきか……


自衛官を辞める決断の基準①:10個上の先輩がイケてない場合

自衛隊のキャリアの中で10個上の先輩や上司が、あなたのロールモデルになっている、ということは非常に重要です。尊敬できる上司や先輩がいることで、自分の将来のキャリアを具体的に描くことができ、学ぶべきことが明確になるからです。

ですが、あなた自身が10個上の先輩や上司を見た時に、「イマイチだなぁ」とか「こういう風になりたいわけではない」と感じているなら、自衛隊を辞めるタイミングかもしれません。

ただよくよく注意してほしいのは、10個上の先輩・上司のあらゆる面を見てほしい、ということです。
転職、というと会社や仕事のことばかり念頭に置いてしまいますが、家族との時間の過ごし方や、周囲との人間関係、そして年収だって非常に重要な要素です。いろいろな側面をみた上で、10個上の先輩や上司が「イケている」のかを判断しましょう。

尊敬できる10個上の先輩が「まったくいない」か、いたとしてもその割合が2割を切っている場合は、自衛隊にはあなたが目指すべき目標はない、ということになります。

「先輩には期待していたのに……」

このような状況では、今後の成長やキャリアの展望が見えにくくなるため、辞める決断を考えるタイミングとして重要です。

もし尊敬していた先輩が先に辞めてしまった場合、その決断は大いに参考にすべきポイントです。
あなたが信頼する人がその職場に未来を感じずに辞めたという事実は、あなた自身のキャリアを再考する良いきっかけになるでしょう。
尊敬できるロールモデルが不足している環境や、頼りにしていた先輩がいなくなった状況では、学びや自己成長の機会が減少するため、新しい環境での挑戦を検討する価値は大といえます。


5. 自衛官を辞める決断の基準②:職場が法令に違反している場合

自衛隊は労働基準法の適用除外となっているため、法的に労働時間の制約はありません。
しかし、職場の組織風土において、もし1日の残業時間が4時間以上、または月の残業時間が120時間を超えるような状況が続いている場合は、退職を検討すべきです。
このような長時間労働が続くと、心身に大きな負担がかかり、健康に悪影響を与える可能性が高まります。

また、民間企業においては、労働基準法の適用が厳しくなり、残業時間や労働時間の管理がしっかりと行われるようになってきています。なぜかというと、労働時間や残業時間を守っていない企業は、「求職者から選ばれない」という状況になっているからです。

あなたの周りの自衛官の残業時間が100時間を超えていると「みんな残業しているから少数派ではない」と感じるかもしれません。
ですが、世間一般から見れば、

「残業代も出ないのに100時間も残業があるなんて
ブラック企業以外の何者でもない。」

という価値観が一般的です。
残業時間が多いと、プライベートな時間が確保できないだけではなく、あなたの健康も損なわれる可能性があります。

加えて、ハラスメントについても検討すべき項目もうちの1つです。自衛隊はハラスメントに対して力を入れて対策を実施していますが、まだまだ一般的なレベルにはなっていません。(ごく一部の例になってしまいますが、「1尉なら22時くらいまで残って当たり前」という発言をする上司もいるようです……(2024年時点))

深夜まで仕事が終わらない、なんてザラですよね。。

このようなハラスメントについて、あなたが「不快に感じる」あるいは、「働く意欲が削がれる」という気持ちを抱えているのなら、転職を考えるべきタイミングです。組織が改善するには、膨大な時間が掛かります。その改善を待つ時間的余裕はあなたにはありません。

最も大事なのはあなたの健康です。

あなたとあなたの家族が笑って暮らせる生活の方が、100万倍大事です。 

長時間労働や過剰なストレスが続いている場合、健康を犠牲にしてまで働き続けるべきではありません。心身の健康を守るためにも、辞める決断を真剣に考えるべきです。

仮に、長時間労働で体調を崩してしまった場合、復帰までに長期間を要し、約1ヶ月〜6ヶ月の間休むことになります。その間、キャリアのブランクが発生してしまい、今後転職する際や再就職の際も不利になる可能性があります。さらに、持病を抱えてしまうと、就労条件に制限をかかるため、ただでさえ不利な転職・再就職がさらに不利になります。


辞める前に始めるべき転職活動:計画的に準備を進めよう

転職活動は、辞める前に計画的に始めることが重要です。

辞めた後に転職活動を始めるのではなく、在職中に少しずつ準備を進めることで、経済的なリスクを軽減し、より余裕を持って次のキャリアを探すことができます。

まずは自己分析を行い、これまでのキャリアで培ったスキルや経験を振り返ります。そして、履歴書や職務経歴書の準備を始め、転職エージェントに登録することで、具体的な求人情報を収集しながら、自分に合った転職先を見つけていくプロセスを進めます。転職活動は、時間と労力をかけて計画的に進めることで、成功の確率が高まります。


おわりに

自衛官としてのキャリアを見直すタイミングは、一人ひとり異なりますが、重要なのはあなた自身の健康と将来の展望です。尊敬できる先輩がいない、または過剰な労働環境に疑問を感じた場合、自分自身のために新しい選択を考えることが重要です。

辞めることは大きな決断ですが、しっかりと準備を進めることで、新たなキャリアを築くための第一歩を踏み出すことができます。あなたの前進を応援しています!

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