多くの転職希望の自衛官を見てきて
「あーこの人は採用されないな…」
と思う方がいらっしゃいます。
どんな自衛官かわかりますか?
少し考えてみて下さい。
…
…
…
いかがでしょうか?
答えはズバリ、
「質問できない」自衛官です。
なぜ「質問できない自衛官」が内定をもらえないのか。
民間企業と自衛隊は、組織風土がまったく異なります。
ですが、組織風土が違うのに、似たような意味の言葉があります。
そういった言葉に出会ったときに、素直に質問できるか、
もしくはちゃんと確認するか。
この点が非常に重要なんです。
そもそも違う組織で、文化も全く異なるのに、
同じ言葉が同じ意味として使われているのかって正直分からないですよね。
こういった視点が重要になります。
具体的には……
たとえば、
「生産ライン」
という言葉。
とある自衛官は企業との面接で
「生産ラインを管理した経験はありますか?」
と質問され、
「自衛隊は生産基盤を民間企業に依存しているため、
受注関係しかありません。」
と回答しました。
これパッと見、
何の違和感もない会話ですよね。
でも実は上記の「生産ライン」は、
「人や機械を活用して、何らかを生み出す仕組み」
を指しています。
たとえば、こんなことです。
・月○台の車両を7人で整備する。
・1日で◯◯個の梱包作業を3人で行ない、合計△△個の梱包を完了させる。
ですが、回答した自衛官は、
「生産ライン」を「生産基盤」
と捉えています。
ここで掛け違いが発生しています。
面接官は知りたい内容を知ることができませんし、
自衛官は経験した内容を話すことができません。
結果として不採用となりました。
もしここで、
「生産ラインというのは◯◯という理解なのですが、
御社でも似たような意味で用いられていますか?」
と「質問」できていたら、結果は大きく異なっていたでしょう。
ですが、
いきなり面接官に質問できる人はそう多くいません。
なので、まずはあなたの上司に質問することから始めましょう。
ここで注意点。
質問をすると、
ときどき怒り出す人がいるので、
必ずこの枕詞をつけましょう。
「今の内容を理解しているか確認させて下さい」
これで首を縦に振らない上司はいません。
ぜひ試してみてくださいね!