【完全にパワハラ】だけど、実は転職後の民間でも役に立つ……自衛隊で学んだ最強メンタルフレーズ

はじめに

自衛官としてのキャリアを積んできたあなたが、民間企業に転職しようと考えるとき、さまざまな不安や悩みを感じると思います。特に、自衛隊での厳しい環境で培ったメンタルや言動が、果たして民間企業で役立つのかどうか、疑問に思うこともあるでしょう。この記事では、自衛隊でよく耳にする「パワハラ」とも言えるような厳しいフレーズが、実は民間でも役立つメンタルフレーズであることを紹介します。

こんな人にオススメ

  • 自衛官から民間企業への転職を考えている30代〜50代の方
  • 民間での働き方に不安を感じている現役自衛官
  • 自衛隊で培ったスキルやメンタルをどう活かすか悩んでいる方

この記事でこんなことがわかります!

  • 自衛隊でよく使われる厳しいフレーズの意味と、その応用方法
  • 民間企業でのストレス対策やメンタル強化の方法
  • 自衛隊経験を活かしたキャリアの築き方

注意

これらのメンタルフレーズは、私自身が経験したものであり、自衛隊全体を指すものではありません。また民間企業で使用すればほぼ「100%」パワハラとなるため、実際に口にすることはオススメしません。

その注意事項を頭に入れたうえで、さっそく見てみましょう!

戦争では当たり前?『結果>プロセス』

このフレーズは、私が初級幹部時代に、とある上司からよく言われていた言葉です。
一般的には、「プロセスも大事」と言われたりしますが、この上司の場合、プロセスなんて関係なし。とりあえず「結果を出す」ことにこだわっていました。仕事上の指導もめちゃくちゃハード&長時間で、資料を持っていた左腕が翌日筋肉痛なんてこともありました(笑)

ただ、今考えれば「結果を求める」という姿勢は軍人として正しい姿勢だと思います。なぜなら国防という任務を負っている以上、「がんばったけど負けました」「プロセスはよかったと思いますが、勝てませんでした」では意味がないからです。

「成果を出す」ことが当たり前の民間企業 

民間企業でも、結果を重視する風潮は少なくありません。
特に、外資やスタートアップなどは、一定期間内での成果物の完成や納期遵守が求められます。私の上司も「Do more with less(少ない労力でもっと結果を出そう)」と常々言っていますし、実際にそうなっていくことが求められています。自衛隊時代に厳しい(本当に厳しかった……)指導を受けたからこそ、今がんばれているのかな、とも感じています。

ただ、八木個人的なパワハラ指数はぶっちぎりの200%なので、絶対に使用しないでください(笑)

「プロセスより結果だ、結果。」

勝てそうなときに一気に負けるワケ

このフレーズは、私が防衛大学校に在籍中、とある陸上自衛官が言っていた言葉です。
この方は、このフレーズを飲酒量に例えて「もう飲めない、と思っていても、実はまだ飲める」や「まだ飲める、と思っていても、実はもう止めておいた方が良い」と表現していました。
ですが、本当に伝えたかったのは、仕事や訓練に対する姿勢です。「もう勝てそう、という状況でも、まだ警戒しておく」「もう勝てない、という戦局でも、まだ挑戦してみる」こういった姿勢を取らずに、「もう勝ったかも」と慢心すると、なぜかいつの間にか負けてしまうそうです。
自衛隊の任務では、現場の状況が刻一刻と変わるため、「もう終わった」と思っても油断せず、「まだ終わっていない」と常に警戒心を持つことが重要だということを伝えたかったんだと思います。

風向きは常に変化する。「まだ大丈夫」が招く破滅

民間企業でも、世の中の風向きは常に変化します。
例えば、プラスチックストロー。
プラスチックストローを無くそう、という動きが始まるまでは、誰もプラスチックストローが世の中から無くなるなんて考えもしなかったと思います。ですが、いったんなくなり始めたら、いきなり姿を消しました。
ストローを生産していた業者もおそらくは「まだ大丈夫だろう」と思っていたはずです。ですが、あっという間に「もうダメ」な状態に追い込まれてしまいました。
このフレーズを心に留めておくことで、どんな状況でも柔軟に対応し、問題が発生した際にも迅速に対処する力を養うことができます。

八木個人的なパワハラ指数はあまり高くありませんが、お酒が絡むと100%になるので、要注意です。

『勝ったその先にあるもの』

このフレーズは、自衛官時代全体を通じて、上司や先輩から指導されていた事項です。
この言葉は特に演習期間中に聞くことがおおく、想定上の被害や戦死者が出た際によく言われていました。一般的には、戦争に勝てばOKと思われているかもしれませんが、実は戦争というのは、1回や2回の戦いで終了するものではありません。Aという国と戦っていれば、Aが何度も攻撃を仕掛けてきますし、Aという国と戦っているのに、Bという国が参戦し、我が国を攻撃してくる可能性もあります。
そのため、戦争を継続できる力、いわゆる「継戦能力」を維持する必要があるのです。

コンペに勝った。けど納品がイマイチ、では意味がない。

民間企業が取引先を決める方法の1つに「コンペ」というものがあります。
取引先を選ぶ手段としてプレゼンなどで一番適切な取引先を選ぶ、というものです。(自衛隊の場合は、ほぼ競争入札なので馴染みがないかもしれません)
このコンペに勝つ、というのは実はすごく労力のいることで、コンペそのものの情報収集やプレゼンの構成を検討し、何をプレゼンするのかを決定し、実際にプレゼンを作成し、そしてプレゼンの事前予行まで抜かりなく行うのです。
ですが、このコンペに勝って、取引先として選ばれたとしても、コンペまでに疲労困憊になってしまって、実際に納品するものがコンペの内容と異なっていたり、納期に間に合わなかったりすれば、企業の信頼は地に落ちます。
まさに、戦いには勝ったけど全員死んだ、という状態です。

もちろん全力を尽くすべきタイミングはありますが、そのタイミングはしっかり見極める必要があります。

勝ちを目指すのは大事。でも体はもっと大事。

何にも知らない人にわかるように説明する

この腹立たしい一言は、2尉〜1尉のタイミングで当時の上司から言われていたことです。
当時私は戦闘機のレーダー整備を行う小隊の小隊長をしていました。そのときの上司は、戦闘機に詳しい方ではなかったのですが、何かにつけ、「いや、意味わかんない」「君の言ってること意味わかんない」と言われていました。そのときは正直、「いや、お前がしっかり勉強してないからだろ。椅子に座ってないで現場に行けよ。」と思ってしました(笑)
おそらく「自衛隊といういろんな職種のいろんな背景をもった人たちと今後仕事をしていく上で、説明をする能力は必須だよ」ということを伝えたかったのだと思いますが、残念ながら微塵も伝わってきませんでした(笑)

協力を得るには、まずは「理解してもらうこと」が必須

ですが、実際に民間に行っていろんな人たちと仕事をするようになると、「相手がキチンと理解しているか」を確認しながら、仕事を進めていく必要があります。なぜなら自衛隊よりも幅広い職業の人たちが、多種多様な背景を持ちつつ一緒に仕事をしていかなければならないからです。
「わからない」ことを「わからない」と素直に言ってくれる人であれば問題ないのですが、なかなかそうはいきません。こちらが意図していることをキチンと相手に理解してもらって、初めて相手から協力を得ることができます。

おわりに

いつもお伝えしているとおり自衛隊での経験は、民間企業でも十分に通用します。あなたが経験してきた自衛隊でのツラい体験やキツイ一言ですら、民間で活躍していくための基礎となるんです。
今ツラい人も、これがきっと将来役に立つと捉え直して、一緒に前に進んでいきましょう!

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