自衛官がやってしまいがち|NGなアピール方法
自衛官から民間企業への転職で自衛官がやってしまいがちな自己PRがあります。
それは、自分のスキルをアピールするときに、
「コミュニケーション能力が高い」
と直接的にアピールしてしまうことです。
この例のようにコミュニケーション能力が高い、ということをアピールする自衛官は、自衛官として勤務するなかで、部下や関係部署とコミュニケーションを円滑に取ってきたのでしょう。
ですが、それをそのまま転職面接で
「高いコミュニケーション能力を活かして仕事を進めるのが得意です」
と言ったとします。
それを聞いた面接官はどう感じるでしょうか?
100人中100人の面接官が、
「あー、はいはい、お決まりのやつね。」
と思います。(私も経験があります……)
あなたがどんなにコミュニケーションの達人だとしても、この伝え方だと、先方にはこれっぽっちも伝わらないのです。
「伝える」ためにはどうしたら良いのか。
ではいったいどのように伝えれば、面接官にも納得してもらえるような伝え方ができるのか。
それは「エピソード」として伝えることです。
コミュニケーション能力を例にあげれば、あなたが転職の面接で伝えなければならないのは、
・どのような場面で
・どのような相手と
・どのような交渉をしなければならなかったのか
・越えなければならないハードルはどのようなものだったのか
etc
といったことを伝えることで、あなたが本当に「コミュニケーション能力が高い」のかが伝わります。
伝わりにくいダメな例
では実際にダメな例を見てみましょう。
私は、高いコミュニケーション能力を活かして仕事を進めるのが得意です。
問題が発生すれば先行的に関係部署に周知します。そのうえで代替案の有無と今後の計画に対する案を提示し、各部署が円滑に業務を実施できるよう配慮しています。
このような配慮を行うことにより、業務で生じる混乱を最小限にし、円滑化を図っています。
これでも比較的良い方かなと思いますが、やっぱりちょっと現実味に欠けるというか、リアルな感じが伝わってきません。
伝わりやすい例
では次に伝わりやすい例を紹介します。
私の強みは、先行的なコミュニケーションをとることによる業務の円滑化です。
とあるプロジェクトで航空機器材の納期遅れにより、プロジェクトのスケジュールを後ろ倒しにしなければならなくなったことがありました。
これを周知する際、単純に納期が遅れた、と伝えるのではなく、まず納期遅れが発生しそうな状況を先行的に各部署に通知しました。その後、納期遅れの理由と先方への調整・要請した内容、実際に遅延する期間を明確にしたうえで、代替案の有無と今後の計画に対する案を提示し、各部署が円滑に業務を実施できるよう配慮しました。
この納期遅延のみだけではなく、そのほかの業務についても、何か動いてもらわなければならない事象が起きた場合は、まず先行的に通知し、その後アップデートを行うことにより、業務で生じる混乱を最小限にし、円滑化を図っています。
いかがでしょうか。
すこし長くなりますが、伝わりやすい例のほうがエピソードが入っているので、より理解度が深まります。そしてなにより、あなたが実際に仕事をしているところが想像できますよね。
こういったリアルなエピソードを伝えると面接官にもあなたの強みが伝わりやすいんです。
アピールをする部分は「エピソード」で伝える。
覚えておいてくださいね!
具体的なエピソードとか出てこないんですけど。。。
という方はコチラも参照してみてくださいね!