この前八木と同じタイミングで昇進された方がいて、
その方と少しお話する時間がありました。
年齢は八木と同じか少し下で、前職は公務員です。
(自衛隊ではないが公安系。)
その方曰く、
「自分がこんなスピードで昇進すると思っておらず、
内心びっくりしている。」
とおっしゃっていました。
この方と八木はよく「公務員あるある」で盛り上がっているので、
「なんでそんなに早く昇進できたんだと思いますか?」
とあえて聞いてみました。
そうすると、意外な答えが返ってきました。
公務員では実は疎まれる「あの資質」
その方から出たのは、
「公務員のときは問題点を解決しようとすると怒られた」
「問題点を問題点だと指摘すること自体が疎まれていた」
という内容でした。
公務員ではない方から見れば、
公務員なんだから「正義」とか「正しいこと」を追求するんじゃないの?
と思うかもしれません。
ですが、実際は上司や政治家の圧力で、
「正しいこと」を実施できないことも多いですし、
問題点を問題点として指摘できないことも多いです。
この「問題点を指摘して改善するスキル」が高く評価されたのだろうな、
と感じます。
「法の執行者」には間違いがあってはいけない、という見えざる力
公務員は法の執行者たる役割を担うので、
公務員組織に間違いや誤りがあってはなりません。
もしそんなものがあれば、
政治家の政治生命に傷をつけてしまうので、
大きな問題になればなるほど、
隠そうとします(政治家が)。
他方で、
民間の場合は間違っている点は間違っている、
と顧客に指摘されるし、
それを改善しないと利益が出ない。
そのため改善をする。
そうするとどんどんサービス(商品)は売れていく。
つまり、
民間の場合、改善をすることが命綱なのです。
もちろん公務員組織の全てが
「誤りを認められない」組織であるとは言いません。
ですが、
誤りを認めにくい組織であることは経験上確かです。
「間違いを間違いのまま放っておけない」
そんな姿勢を持っている人は
実は公務員より民間企業向きかもしれません。