【実体験】【結局ナニが正解?】Web面接マナー

自衛隊から民間への転職活動をするなか、書類選考を無事に通過したあとに待っているのがWeb面接。このWeb面接が初めてでどう振る舞って良いか不安を感じたことはありませんか?
この記事では、そのような不安を抱える自衛官のために、Web面接で成功するためのポイントをわかりやすく解説します。自衛隊で培った経験を活かし、次のステップへと進むための準備をしましょう。

こんな人にオススメ

  • 30代から50代の自衛官で、初めてのWeb面接に挑む方
  • 民間企業への転職を考えているが、オンライン面接の進め方がわからない方
  • 自衛隊特有の言葉遣いや振る舞いが面接でネガティブに作用するのではないかと心配な方

この記事でこんなことがわかります!

  1. Web面接の基本的な流れとその準備方法
  2. 自衛隊での経験をどのようにアピールすれば良いかの具体例
  3. 効果的な自己PRと質問対応のテクニック

Web面接とは?なにより大事なのは『接続の安定性』

Web面接は、インターネットを介した面接方法で、ZoomやMicrosoft Teams、Skypeなどのプラットフォームを使用します。
対面面接と異なり、物理的な距離を超えてどこからでも参加可能であり、コストと時間の節約が可能です。Web面接では、カメラやマイク、インターネット接続の安定性が重要になります。
また、対面面接と同様に、質問内容は転職理由や職務経験、自己PRに集中することが多いです。

Web面接のメリットは何といっても自由度の高さです。
応募者が転職したい企業と物理的に距離が離れていても、面接がセットできますし、応募者は1日のうちに複数の企業と面接をすることができます。この自由度の高さからWeb面接は面接手段として一般的になっていますし、当分メインの面接手段として使われることでしょう。

Web面接の準備:チェックリストと環境設定

Web面接を成功させるためには、事前の準備が必要です。
まず、使用するデバイスのカメラとマイクが正しく機能するかを確認し、インターネット接続が安定しているかをテストします。
また、面接場所は静かで背景がシンプルな場所を選び、必要なら照明を調整して顔が明るく映るようにします。服装はフォーマルが基本で、Web面接であってもきちんとした印象を与えることが大切です。

以下は僕が実際に確認していたチェック項目です。

1. インターネット環境に問題はないか。
2. デバイスの充電はフルになっているか(あるいは電源につながっているか)。
3. パソコンやスマホの位置、体が映る範囲や目線の高さ・角度はOKか。
4. ツールのプロフィール画像やアカウント名は面接に適したものになっているか。
5. 背景はスッキリしていて、周囲に余計なものは映りこんでいないか。 (理想は白い壁紙が写っているだけの状態)
6. 部屋の明るさは問題ないか。顔が明るくクリアに映っているか。
7. 髪形や表情は印象良く映っているか。
8. マイク音量はちょうどよい大きさに設定されているか。(先方にも開始時に確認をする)
9. 雑音が入っていないか、声がクリアで聞こえやすい大きさ・トーンになっているか。 (こちらも先方に開始時に角煮をする)
10. 話し方や話すスピードは落ち着いて聞きやすいか。(これはPCに付箋で貼っていました笑)

Web面接のマナー:服装・入退室の注意点

Web面接においても基本的なマナーは非常に重要です。
服装は清潔感があり、プロフェッショナルな印象を与えるものを選びます。自衛官であれば通常のスーツで良いでしょう(間違っても同期の結婚式に着ていくような派手なシャツな着ないで下さい!)。
話し方ははっきりとして落ち着いたトーンが好印象です。また、Web面接ではカメラを見ることでアイコンタクトを取るように意識し、面接開始前の3〜5分前にはログインして準備を整えます。退室時には礼儀正しく、感謝の意を表して面接を終えましょう。

また、Web面接ではマスクは外すのが基本です。
自宅以外で受験するなどやむを得ない事情がある場合は、面接開始後に一言添えましょう。マスクを着けて臨む場合は、無地のマスクを選び、派手すぎる色は避けるようにしましょう。

入室(ログイン)は何分前?あいさつ・最初の一言

第一印象を決める最初のあいさつが大切なのは、Web面接でも同じです。
対面のように立ち上がる必要はありません。まず「本日、面接を受けさせていただきます〇〇〇〇です。よろしくお願いいたします」とフルネームで名乗り、軽くお辞儀をしましょう。
対面の場合、あいさつをしながらお辞儀をする人もいますが、Web面接ではあいさつとお辞儀を意識して分けたほうがきれいに見えます。お辞儀はていねいに、45度くらい頭を下げるとよいでしょう。

入室(ログイン)は面接の何分前にすべき? 入室直後の振る舞い方は?

Web面接ではあまり早くに指定URLからログインすると、面接官がまだ準備中のこともあるので、入室は面接開始の5分くらい前がおすすめです。
ただし、会社側から「10分前に」や「早く入室いただいても対応できないのでオンタイムで」といった指示がある場合には、その指示に従いましょう。
面接担当者がログインした時点で面接がスタートします。

面接官が複数人いて、全員そろっていない場合には、対面面接と同様に、それぞれの面接官が来た時点でしっかりあいさつし、全員そろうまで静かに待機してください。
時間があるからといってこちらから話をする必要はありませんが、面接官のほうからアイスブレイクで話を振ってもらった場合には、面接前だからとカジュアルになりすぎないよう礼儀正しく対応してください。

Web面接での表情・話し方

対面と違い、画面越しだと表情が分かりづらく、普通にしていても無表情や不愛想に見えたり、通信の状況によっては声が聞こえにくかったりすることがあります。
面接中は意識して口角をあげ、いつもよりにこやかな表情を保ちましょう。話すときも、普段より大きな声で、ゆっくり、はっきりと話すことが大切です。
手ぶりや相づちなどのアクションや笑顔などの表情も、大きめにしたほうが相手に積極性や熱意が伝わりやすいです。

Web面接の「タイムラグ」に注意!

Web面接で失敗する要因のひとつが、会話中に発生する「タイムラグ」です。
何度も面接官の言葉にかぶせて話をしてしまうと、落ち着きがない印象を与えてしまいます。いつもよりゆっくり間を取って話すよう心掛けましょう。
また、話し終えた後も「もしかしたらまだ話が続くのかな」と、面接官が気を使って次の質問に移るのを待っていてくれることがあります。
ここで間が空いてしまうので、話し終えた後で「以上です」と付け加えると、面接官も話が終わったことが分かり、会話がスムーズになります。

一方的に話しすぎたかも……とならないよう気をつけましょう。

特に、自衛隊のキャリアというのは、一般の方には理解しづらいものが多いため、お互いがキチンと理解しあっているのかを配慮しながら進めていく必要があります。先方の理解が追いついていなければ、補足説明をしますし、先方が誤った理解をしていたら、改めて説明し直すなど先方の理解に重点を置きましょう。
これをやっておくと入社後のギャップも防止することができますし、なにより面接官に「キチンとコミュニケーションが取れる人だな」という印象を与えます。
もし音声が途中で途切れたり、聞き取りにくくなったりした場合は、相手の話が分からないまま続けずに、「すみません、少々声が聞きとりにくい状況です。私の声は聞こえていますでしょうか」と尋ねて対応しましょう。

Web面接でのトラブル対策とよくある質問

Web面接では、技術的な問題が発生することがあります。いくつかの一般的な問題とその対策についてQ&A形式で説明します。

  • Q: スマホやパソコンの通知音が鳴ってしまったらどうすればいいですか?
    • A: 面接前にはアプリの通知や着信音をオフにするのが必須です。もし忘れて通知音が鳴ってしまった場合は、すぐに謝罪し、音をオフにしてください。これによりプロフェッショナルな態度を示すことができます。
  • Q: カンペを用意して読み上げてもいいですか?
    • A: いいえ、カンペを使用するのはお勧めできません。カンペを読むと視線が下がり、読んでいることが明らかになり、自然な会話の流れが損なわれます。面接は対話であり、その場での反応が求められます。練習を重ね、内容を頭に入れておくことが重要です。
  • Q: 声が聞こえない、通信不良で途切れた場合はどうすればいいですか?
    • A: 通信不良が発生した場合は、すぐに面接官に報告し、必要であれば再接続を試みてください。自分の声が聞き取りにくい場合は、「少し声が聞きとりにくいようですが、私の声は聞こえていますか?」と尋ねると良いでしょう。これにより、状況を把握しやすくなります。
  • Q: 自宅以外での面接は問題ありますか?
    • A: 自宅以外での面接は可能ですが、静かでプライバシーが保たれる環境を選ぶことが重要です。カフェや公共の場所では周囲の騒音が問題になる可能性があるため、オススメできません。もし自宅以外で面接を受ける場合は、事前にその旨を面接官に伝え、理解を求めることが望ましいです。
  • Q: 面接の録画やスクリーンショットは許可されていますか?
    • A: 一般的には、面接の録画やスクリーンショットは許可されていません。これはプライバシーとセキュリティの問題に関連しています。面接を録画する前には、必ず企業の許可を得る必要があります。無断で録画すると、信頼性を損なう行為と見なされます。

おわりに

Web面接は新しい形式かもしれませんが、しっかりと準備をして挑めば、自衛隊での貴重な経験を存分にアピールすることができます。この記事があなたの転職活動の一助となれば幸いです。自信を持って、次のステップに進んでください。

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