【裏切れない……】自衛官からの転職で感じる『罪悪感』の正体と罪悪感を乗り越える方法

自衛官としてのキャリアを続ける中で、「本当にこのまま自衛官を続けていいのか?」と悩むことはありませんか? 自衛官の職務は非常に尊いものであり、その誇りを胸に日々任務に励んでいることと思います。
しかし、転職を考え始めると、辞めることに対する罪悪感が重くのしかかってくることもあるでしょう。このブログでは、そんな悩みに寄り添いながら、自衛官が転職を考える際に感じる罪悪感をどう克服するかについて解説します。

こんな人にオススメ

  • 自衛官として長年勤めているが、転職を考えている方
  • 辞めることに対する罪悪感や後ろめたさを感じている方
  • 民間企業でのキャリアに対する不安を抱えている方

この記事でこんなことがわかります!

  • 自衛官が転職を考える理由とその背景
  • 転職に伴う罪悪感の克服方法
  • 民間企業でのキャリア構築のポイント

罪悪感の正体についてお話をする前に、自衛官が自衛隊を去る決断をする理由についてカンタンにお話をしておきます。主な理由は以下の通りです。

キャリアの限界
昇進の見込みがなくなったり、希望する配置に就けない場合、キャリアの停滞を感じることがあります。多くの自衛官は自身の成長やスキルアップを望んでおり、それが叶わない状況では転職を考えることが増えます。

家族との時間
自衛隊の勤務は非常に多忙で、家族と過ごす時間が制限されることが多いです。特に幹部自衛官ともなれば月の残業時間は100時間を超え、家族との時間を大切にしたいと思う自衛官にとって、転職は家族との絆を深めるための重要な選択肢となります。

将来の不安
定年退官後の再就職を考えると、早めに新しいキャリアを築くことが必要だと感じることがあります。特に、AIがあなたの仕事をどんどん無くしていくAI時代にあっては、自衛官としてのキャリアが終わった後の生活設計や経済的な安定を考えると、転職は現実的な選択肢となります。

新しい挑戦
自衛隊だけではなく、民間企業で新しいスキルや経験を積みたいという意欲が出てくることもあります。自衛官としての経験を活かしつつ、スタートアップやベンチャーなどで活躍したいと考える人もいるでしょう。また自分が自衛隊で専門として行なっていた業務について、民間でも同じ分野で知見を高めたいと考える自衛官もいます。

自衛官としての職務には大きな責任が伴います。そのため、辞めることに対する罪悪感を強く感じることがあります。具体的には以下のような感情を感じることがあるでしょう。

裏切りの感情
自衛隊の仲間や上司に対する裏切りのように感じること。自衛隊は非常に強い団結力を持っており、その一員であることに誇りを感じる反面、辞めることが裏切りと捉えられることを恐れます。さらに、今までお世話になった先輩に申し訳ないと感じたり、後輩に申し訳が立たないと感じることもあります。

自分の弱さ
任務を続けられない自分に対する失望感です。自衛官は強さや忍耐力が求められる職業であり、辞めることが自身の弱さを露呈することになるのではないかという不安を抱きます。

社会的な圧力
自衛隊を辞めることに対する社会的な目線や家族の期待です。特に家族や親戚、周囲の人々からの期待やプレッシャーが、自衛官が転職をためらう大きな要因となります。

私自身、自衛隊を辞めるときは「もっと活躍の場がほしい!」と思って転職をしましたが、防衛大学校からの同期や、部隊で一緒に勤務した同僚、そしてお世話になった先輩や慕ってくれた後輩に対して、罪悪感を感じていました。
「一緒にツラいことも乗り越えてきたのに、今さら辞めるのかよ」と思われないかとか、「裏切り者と思われるかな」とか。
でも大丈夫。辞め方さえ間違えなければ、裏切り者扱いはされませんし、今までと同じように連絡もとれます。その具体的な方法についてお伝えしますね。

罪悪感を克服するための方法は、実はたった一つです。それは「転職軸」を明確にすることです。転職軸とは、「〜〜だから、自衛隊を辞める」といった「〜〜」の部分です。

例えば、
「ベンチャーに挑戦したいから、自衛隊を辞める」
「家族時間を得るために残業時間を減らしたいから、自衛隊を辞める」
といったものです。

転職軸を明確にすると、「〇〇という理由で自衛隊を辞める」と正面から言い切ることができます。具体的なステップとしては以下の方法が有効です。

自己分析
自己分析を通じて、自分の強みや価値観、将来の目標を再確認しましょう。具体的には、自分の今までの自衛隊での経験を振り返り、どのようなときに充実感を感じていたか、どんなことに興味があったのかを深掘りをします。

相談する
信頼できる人に相談します。家族やキャリアカウンセラー、転職エージェントなどからアドバイスを受けます。相談することで、自分一人では気づかなかった視点やアドバイスを得ることができます。ただし、転職エージェントは「求人に応募してほしい」だけというエージェントもいるので要注意です。

転職を前向きに捉える
辞めることは新しいスタートであり、自己成長のチャンスであると捉えます。また転職軸を明確にしておくことで、「自分が実現したい理想を叶えるために転職をするんだ」と自然に前向きに捉えることができるようになります。

行動する
具体的な行動計画を立て、少しずつ進めていきます。行動を起こすことで、自分の転職軸がより明確になり、罪悪感を克服する一歩となります。

もっと詳しく転職軸について知りたい方はこちらの記事も参照してください。
『30代自衛官の転職|「転職軸ってナニ?」転職軸決め方ガイド』

自衛隊で培ったスキルや経験は、民間企業でも大いに役立ちます。リーダーシップ、ストレス耐性、専門技術などを活かし、新しい職場で貢献できる場を見つけることが重要です。
自衛官としての経験は、他のどんな職業でも得難い貴重なものです。その経験を活かしながら、新たなキャリアを築いていくことは、決して不可能ではありません。本記事がその第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

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